スポーツ観戦市場の更なる発展に向けて DAZN独占取材

2017年7月26日
スポーツ観戦市場の更なる発展に向けて     DAZN独占取材

「DAZN(ダ・ゾーン)」とは

スポーツファンが好きなスポーツを、いつでもどこでもお楽しみいただける、イギリスのパフォーム・グループが運営するスポーツのライブストリーミングサービス。

年間6,000以上の試合を月額1750円(NTT DOCOMOユーザーは980円)でパソコン・タブレット・モバイル、テレビ、ゲーム機などの様々なデバイスでJリーグ、欧州サッカーをはじめ野球や格闘技、テニス、バレーボールなど130以上のスポーツコンテンツを提供。試合をライブで見逃した場合は、オンデマンドもしくハイライトで楽しむこともできる。世界最高峰のあらゆるスポーツの好きなチームやリーグ、プレイヤーの試合をお手頃な料金で視聴することができる。

今回はDAZNのPRマネージャー中野様に今後の展望、スポーツ観戦スタイルへの思いを伺ってきました。

SC:DAZNさん=Jリーグのイメージがかなり強いと思います。元々このタイミングでJリーグへのスポンサードは、大前提としてあったということでしょうか?

中野様:いえ、準備開始時点ではJリーグとの話は決まっていませんでした。DAZNはもともと複数の国で同時立ち上げを視野に準備を進めてきました。日本が選ばれたのは、まずインターネット環境などのインフラが整っていること。そして、日本ではサッカー以外のスポーツも盛んで、複数のスポーツを観る人が多いことも事前調査で分かっていた為、日本にDAZNのような手軽に色々なスポーツが観られるサービスがあれば、受け入れられるのではないかと考えました。

Jリーグと密なパートナーシップ契約を結ばせて頂いたので、Jリーグのイメージが強くなっていると思うのですが、現在130以上のスポーツ、年間6,000試合以上を配信しています。サッカーだけでなく幅広くスポーツを観ていただけるサービスになっています。

SC:今、DAZNさんのコンテンツにおいて、日本での一番人気はサッカーなのでしょうか?

中野様:やはりサッカーです。Jリーグが人気ですね。

SC:DAZNさんが取り扱っていらっしゃる他のコンテンツと比べても人気の差はかなり大きなものなのでしょうか?

中野様:Jリーグとのパートナーシップ契約は、他と少し違っていて。まず10年という長期契約であることがあります。あと、単に放映権を得ているだけでなく、放送の作りこみからマーケティングまで協議するなど、密にやりとりをして進めています。出来る幅も広いし、我々としても力を入れています。

SC:Jリーグの番組は、御社が企画~制作までやっていらっしゃるのですか?

中野様:契約からこの半年間で、制作方針を一緒に協議しながらですが、基本的にはJリーグさんが制作しています。

制作方針として新しい試みを行っていくというものがあります。例えば、 1画面で最大3つのライブ配信を見ることができる「Jリーグ・ゾーン」などがそれにあたりますが、視聴者の皆様に求められることや新しいことを提供するにあたり、Jリーグや各クラブからも数多くのご協力を頂いています。我々もいろいろ試していきたいです。

また、国内でいうとバレーボールのVリーグは我々が制作を行っていて、Vリーグは去年の10月からシーズン入りしているのですが、試合中の映像を即座にリプレイしたり選手の面白い瞬間やコメントをSNSに展開することに、Vリーグからも協力を頂いていることもあり、DAZNの会員様以外にも幅広くVリーグの面白さを伝える事が出来ています。その様なサービスを提供していくことで、会員でない方がDAZNのSNSをみて、「こんな面白いことやっているんだ」と伝われば、Vリーグのファンも増やせるし、DAZNの加入者にも繋がっていくと考えています。

SC:色々と面白い観戦スタイルを提案されている中で、今後どの様な企画を考えていらっしゃいますか?

中野様:今後のテクノロジー開発に、どのような視聴スタイルがスポーツに面白味を増やせるのかというところも考えて、VRもひとつだと思うのですが、他の事も考えていました。実は、カメラ配置考えているとき、レフェリー視点カメラ等、候補ありましたが、なかなか・・・走っている映像って見えにくかったので止めた背景があります。

画面以上のサイズで壁に映し出すARも面白いねという話もしています。試合をテーブルの上に持ってこれるようにとか。様々な可能性があるので、どの様な観戦方法が面白いのか、色々と検討しているところです。

SC:サッカー以外のメジャースポーツはアメリカ中心になるのでしょうか?

中野様:そうですね。アメリカのスポーツも日本においてコアなファンには人気で、NFL、NBA、MLB、NHL、4大アメリカンスポーツを中心に放映しているのですが、頂くお声も非常にコアファンのもので、「実況ではなく、現地の音が欲しい」とか。そういった方々に観てもらえているのが非常に嬉しいです。

SC:日本の実況ではなく、現地の実況が欲しいというのは、どういう意図があるのでしょうか?

中野様:おそらく現地に慣れていらっしゃって、現地の実況には、リアルな良さがあるので、Jリーグでいえば有名な実況解説者の実況で聞きたい、そういった声があります。

SC:様々なデバイスや放送スタイル、録画やライブ、ハイライトなど、それぞれどの様な傾向なのでしょうか?

中野様:スポーツによって変わってくるのですが、例えば、海外のスポーツだと真夜中放送のためどうしてもライブ視聴より見逃し視聴が多かったりします。Jリーグでいうと半々くらいでしょうか。

面白いなと思ったのが、自分が応援しているチームの試合はライブで観て、それ以外はハイライトで見てという傾向があります。

ハイライトも非常に好評で、特に海外のスポーツだと、全部は観ないけど、全体は把握しておきたいから、一時間で6本全部観る事が出来てしまう。会員様からも有難いという言葉をいただいています。

SC:デバイス的にはどの様な傾向が見られるのでしょうか?

中野様:全体でみると、テレビが6割程を占めています。

テレビを通した視聴、クロームキャストやアマゾンファイヤースティック、X-BOXなど、リビングデバイスと呼んでいるのですが、これでだいたい6割程です。
WEBが2割、スマホ、タブレットが2割という現状です。

SC:デバイス内蔵TVも今はかなり増えてきたと感じます。

中野様:そうですね。今、TVの内蔵のものがどんどん増えてきていて、我々も今、ソニーとパナソニックとLGに入れていただいているのですが、TVリモコンひとつで、STBデバイスをつけずに観る事が出来るようになるので、それはそれで便利だなと思います。

SC:実際にスマホで2時間観るとか、結構疲れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

中野様:我々としてもTVで観てほしいです。現在Jリーグですと、TV3:PC3:スマホ3位の割合で推移しています。他のスポーツと比べても、モバイルの方が非常に多くなっています。土日の試合は、外に出かけられている人が観ているのか、はたまた、若い世代が観ているのか。これから調べていきながら会員様のニーズに応えていきたいですね。

『スポーツはTVで楽しんでいただきたい』、そこが原点となっているので、DAZNとしては、まずはTVで観られるサービスを圧縮して、スマホへ、という形で開発しています。逆にスマートフォンからアップグレードというほうが難しくなります。私達はTV視聴を推していきます。

SC:スポーツは大画面TVで楽しんでほしいということでしょうか?

中野様:一人ではなく、みんなで大画面でビールでも飲みながらワイワイ楽しんでほしいですね。それこそスポカフェさんと非常にフィットするところですよね。大画面で観られないところがあるから、スマホがある、という認識でいます。スマホは、通勤時間中にハイライトを見たり、ダウンタイムとしての活用が出来ると思います。

SC:自分の興味のある試合はライブで観て、それ以外はハイライト視聴で済ませるとか、TVですとなかなか難しい視聴方法ですね。

中野様:例えばJリーグですと、同時に16試合とか放映しているので、全部録画することはできません。放送も今までは、16試合同時はなかったのでネット配信サービスならではのものだと思います。

SC:視聴方法というと、特にJリーグ開幕前後の頃、TVでの出力方法の問い合わせが多いと聞きましたが現状をお聞かせいただけますでしょうか?

中野様:特にJリーグ開幕前は、サポーターの方々からどうすれば見れるのかというお問い合わせが非常に多かったのですが、最近は、解消できつつあるのかなと思います。各クラブチームにも我々が作成した「DAZNをテレビで観るためには」というビデオがありますが、それを配布して頂いています。他では各クラブのWEB等でも紹介して頂いています。

SC:その様な取り組みができるのは、御社が制作に携わっているからこそできる事だと思います。各クラブが味方になってくれるアプローチはなかなか無いですよね。

中野様:ファンを増やしたいというのは皆さん目指すところは同じで、「こういうことをした方がいいのでは」という提案もクラブ側から頂くので、その中から制作したものもあります。

SC:ネット配信でのスポーツ視聴は日本でもブームになりつつありますが、競合との差別化はどの様なところを考えていらっしゃいますか?

中野様:差別化としては、DAZNの信念はスポーツを広める点に尽きるので、コンテンツラインナップを楽しめるものに、よりスポーツファンが求めているものを揃えていくというところと、制作面でより面白いコンテンツを作って配信していくところが挙げられると思います。

もうひとつは、あらゆるデバイスで観られるようにという考えから、最近だとクロームキャストやApple TV対応を発表しました。これからもいくつかのデバイス対応をしていく予定です。

なにか新しいものを買わなくても、今家にあるもので観られる環境を広めていきたいですね。次TVを買い替える時には、そこにDAZNがアプリで入っているような環境を整えていきたいと考えています。

SC:競合他社ともあわせて、去年、今年あたりから、特にスポーツ観戦市場の盛り上がりを感じるのですが、「web視聴元年」といわれるような年になるのでしょうか?

中野様:長期的に考えますと、Jリーグ様との10年契約の中、映像クオリティを上げるために非常に大きな投資をしています。勿論Jリーグ様側もその先の制作にも投資しているので、カメラを増やすとか、こういった投資が、Jリーグのオフシーズンに他のスポーツに活用されることを考えると、サッカーにとどまらず、スポーツ業界の映像のクオリティUPに繋がっていけば良いと考えています。

視聴の方法でいうと、家にTVが無い若い世代が増えている中、自分の手元の機器で視聴できないことが原因でスポーツ観戦離れが起こっているのであれば、手元に届けることで、視聴を戻したいと考えています。また、スマホだけのサービスですと、今迄の方が観られなくなるので、そうならないように必ずTV対応も並行して進めていきます。

色々なデバイスで観られるようにすることを心掛けながらサービス展開していますので、よりライフスタイルにあったサービス提供をしていきたいと考えています。

市場拡大はひとつの会社では出来ないことなので、Jリーグですと、DAZN以外にもNHK放送に向けて番組を制作したり、同じ様なサービスですとスポナビライブさんや、AbemaTVさんが始めたことでより盛り上がりが感じられるようになってきました。業界の盛り上がり一緒に作っていきたいと考えています。

SC:本日は貴重なお時間を頂き、有難うございました。御社の取り組みやスポーツ観戦に対しての思いを強く感じる事が出来ました。スポカフェとしてもスポーツ観戦市場の盛り上がりに貢献できればと考えております。

中野様:こちらこそ有難うございました。より多くの方にスポーツ観戦を楽しんでもらえるように頑張って行きます。

スポーツのネット配信元年とも言える2017年から東京オリンピックを迎える2020年までにスポーツ観戦の形がどこまで進化・発展し、ネット視聴が浸透していくのか。スポーツ観戦好きな方たちと共に注視していきたい。

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