心を許した友人以外には、あまり教えたくはないんだけれど・・・

お店は少し不便な場所に位置する。それが、いやがうえにも『隠れ家』的要素を助長する。いや、それが良いのだ。それでいて閉鎖的ではない。

HPでは絶えず、旬の食材や新着ウィスキーの入荷状況を更新している。このお店では驚くことに、オリジナルエールを仕込んでいたり、ウィスキーの蒸留所から樽ごと買い付け、オリジナルのシングルモルトとしてお店に出している。それらこだわりの品々をお客さんと一緒に楽しもうというイベント情報を、メール配信サービスとして送ってくれたりもする。

そんな心躍る楽しさと、店内に静かにゆっくりと流れる時間とのギャップが、これまた面白い。

喧騒から逃れ、ゆっくりとした時間を愉しむお店

先日、ある新聞の「今、シングルモルトがブーム。」という記事が目に留まった。そういえば、以前にシングルモルトが揃っている、ちょっと面白いスポーツバーがあると聞いたことがある。

早速訪れてみた。重厚な扉を開けて目に飛び込んで来るのは、ズラッと並んだシングルモルトのボトルの数々！今まで取材してきたお店とは、明らかに異質だ。大人数で騒がしく楽しむ場所ではない。しかし決して退屈ではないのだ。ここはお酒と料理とヨーロッパサッカーを、ゆっくりと味わいたい大人たちが集まるお店なのだ。

シングルモルトが目を惹く！	よなよなエール 1,000円

五感を磨いて訪れるか？お店で五感を覚醒させるか？

ハンドポンプで樽から酌みだすリアルエール『軽井沢よなよなエール』は、必要以上に冷やさない。チャールズ皇太子愛飲の『ラフロイグ』や、お店オリジナルの『ボウモア』などシングルモルトに添えられる水も、一番良く合うというスコットランド産。いずれも香りを大切に感じてもらいたいという願いからだ。

スコットランド伝統料理ハギス	『ラフロイグ』と『ボウモア』