欧州主要リーグの喧騒に満ちた夏の移籍市場がクローズし、戦いの舞台は再びピッチ上へと移りました。2025年9月11日から17日の期間を対象とした今週のレポートでは、日本人選手のピッチ上での活躍に大きな注目が集まりました。ブライトンの三笘薫選手が待望の今シーズン初ゴールを記録し、ASモナコの南野拓実選手は2試合連続ゴールでクラブ選出のMVPに輝くなど、目覚ましい結果を残しています。また、レアル・ソシエダの久保建英選手は古巣レアル・マドリードとの一戦で途中出場ながら強烈なインパクトを残し、その価値を改めて証明しました。 一方、移籍市場はクローズし、新たな動きは見られませんでした。
ポイント
- 三笘薫がプレミアリーグ第4節で今季初ゴール。
- 南野拓実がリーグ・アン第4節で2戦連発の活躍
- 久保建英はレアル・マドリード戦で途中出場。
- 堂安律は相手の退場を誘発するプレーで貢献
三笘 薫|ブライトン(vs ボーンマス/PL第4節/9/13(土) 23:00 JST)

試合結果:ブライトン 1-2 AFCボーンマス
試合サマリー
三笘はフル出場。チームが1点を追いかける後半48分、右サイドからのクロスにファーサイドで巧みに反応。ヘディングでネットを揺らし、今シーズン初となる待望の同点ゴールを記録しました。しかし、チームは61分にPKから勝ち越しゴールを許し、逆転負けを喫しました。三笘選手の結果が勝利には結びつきませんでした。
現地評価
- 英地元紙(Sussex Worldなど): 貴重な同点ゴールという結果を残した点を評価する一方、「彼も最高の調子ではなかった」と試合全体への影響力は限定的だったと指摘。結果と内容で評価が分かれる一戦となりました。
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【ショートハイライト|ボーンマス v ブライトン】プレミアリーグ25/26 第4節
南野 拓実|ASモナコ(vs オセール/L1第4節/9/14 04:00 JST)

試合結果:ASモナコ 2-1 AJオセール
試合サマリー
90+2分までプレーし、攻撃を牽引。0-0で迎えた前半アディショナルタイム、ペナルティエリア内の混戦から生まれたこぼれ球にいち早く反応すると、冷静にゴールへ流し込み、2試合連続となる貴重な先制点を挙げました。このゴールがチームを勢いづけ、勝利に大きく貢献。クラブ公式のマン・オブ・ザ・マッチ(MVP)に選出される圧巻のパフォーマンスでした。
現地評価
- ASモナコ公式サイト: 「避けられない男」と最大級の賛辞と共にマン・オブ・ザ・マッチ(MVP)に選出。
- Maxi Foot(仏・専門メディア): 採点「7」をつけ、「ゴールは偶然ではない。テクニックとパスに優れた日本人が混乱をうまく突いた」と、彼の技術とゴール前の嗅覚を絶賛しました。
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【代表帰りの南野拓実が2戦連発!!|オセール×モナコ|ハイライト】リーグアン第4節|2025-26シーズン
久保 建英|レアル・ソシエダ(@ レアル・マドリード/LL第4節/9/13(土) 22:15 JST)

試合結果:レアル・ソシエダ 1-2 レアル・マドリード
試合サマリー
古巣との一戦で、1点を追う66分から途中出場。ピッチに入るや否や、右サイドで得意のドリブルを積極的に仕掛け、停滞していたチームの攻撃を活性化させました。短いプレー時間ながら強烈なインパクトを残しましたが、得点に絡むことはできず、チームは惜しくも敗れました。
現地評価
- AS(スペイン・大手スポーツ紙): 「衝撃的な途中出場」だったと絶賛。
- El Desmarque(スペイン紙): 採点「6」を与え、その機動力とスピードを高く評価しました。
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【久保建英が途中出場|ソシエダ×レアル・マドリード|ハイライト】ラ・リーガ第4節|2025-26シーズン
堂安 律|アイントラハト・フランクフルト(@ レヴァークーゼン/ブンデスリーガ第3節)

試合結果:レヴァークーゼン 3–1 フランクフルト
試合サマリー
強豪レヴァークーゼンとの一戦に先発。チームが1点をリードして迎えた59分、カウンターの場面でドリブルを仕掛けた際に相手DFのファウルを受け、レッドカードを誘発。数的優位な状況を作り出しました。しかし、チームはその後逆転を許し、1-3で悔しい敗戦。堂安選手に公式アシストの記録はありませんでした。
現地評価
- 現地メディア全般: 相手の退場を誘発したプレーは評価されたものの、チームが敗れたことで個人の評価も伸び悩む結果となりました。
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【堂安律フル出場|レヴァークーゼン×フランクフルト|ハイライト】ブンデスリーガ第3節|2025-26シーズン
板倉 滉|アヤックス(vs ズウォレ/ED第5節/9/14 23:30 JST)

試合結果:アヤックス 3-1 PECズウォレ
試合サマリー
センターバックとしてフル出場。安定した守備で最終ラインを統率し、対人守備や空中戦で強さを発揮しました。新加入ながら早くも守備の要としてチームにフィットし、3-1の勝利に大きく貢献しました。
現地評価
- AD.nl(オランダ・有力紙): 「最終ラインを安定させた」と高く評価。
- Ajax Showtime(現地ファンサイト): 「移籍後すぐに守備陣に安定をもたらした」と、即戦力としての活躍を称賛しています。
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Mika Godts on fire ⚽️⚽️🅰️ | Highlights Ajax – PEC Zwolle | VriendenLoterij Eredivisie
前田 大然|セルティック(@ キルマーノック/スコティッシュ・プレミア第5節/9/14 23:00 JST)

試合結果:セルティック 2-1 キルマーノック
試合サマリー
フル出場し、攻守にわたり躍動。0-0の均衡が続いた57分、クロスボールに頭で合わせ、チームに貴重な先制点をもたらしました。これが今季初ゴールとなり、チームを2-1の勝利に導く決勝点に。持ち前のスピードと最後まで走りきる献身性も光りました。
現地評価
- Sky Sports: 採点「8/10」という高評価で、勝利の立役者として絶賛。
- セルティック公式SNS: 「電光石火のヘッド」と、今季初ゴールでの活躍を称賛しました。
遠藤 航|リヴァプール(@ バーンリー/PL第4節/9/14 22:00 JST)

試合結果:リヴァプール 1-0 バーンリー
試合サマリー
ベンチ入りしましたが、この試合での出場機会はありませんでした。チームは試合終盤に得たPKによる1点を守り切り、勝利を収めています。
現地評価
- 出場がなかったため、個人に対するメディア評価はありませんでした。
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【ショートハイライト|バーンリー v リヴァプール】プレミアリーグ25/26 第4節
移籍市場インテリジェンス(当該週差分)
今週の結論:差分なし(新規の確定/合意/交渉進展の公式発表・ティア1報道なし)
【要約ポイント】
- 欧州主要リーグの夏の移籍ウィンドウが閉鎖した直後のため、市場は「統合・評価フェーズ」に入り、全体的に静かな一週間でした。
まとめ
今週の欧州組レポートは、三笘、南野、前田といった攻撃陣がゴールという最高の結果でチームに貢献したことが最大のハイライトでした。また、久保選手は強豪相手に短い時間で強烈な存在感を示し、守備陣では板倉選手が新天地で早くも安定感を発揮しています。堂安選手は相手の退場を誘発するなど、各選手がそれぞれの持ち場で奮闘しました。
一方、移籍市場は完全に静穏期に入っており、当面はピッチ上でのパフォーマンスがそのまま市場での評価に直結するシビアな時期が続きます。今週から欧州カップ戦も再開され、より重要度の高い試合が増えていきます。選手の評価の振れ幅も大きくなることが予想されるため、「出場時間の推移」「ゴールやアシストといった直接的な結果」「ビッグマッチでのパフォーマンス」の3点を中心に、引き続き動向に注目しましょう!