「スポーツの秋」を目前に控えた2025年8月末から9月初頭、日本のスポーツ視聴環境が新たな局面を迎えています。
「プレミアリーグの熱狂を、まさか映画館の大スクリーンで味わえるなんて!」「大谷翔平選手の活躍を毎日見たいけど、結局どの配信サービスが一番お得なの?」そんな疑問や期待の声に応えるかのように、各社から新サービスや新体制が続々と発表されました。
この記事では、プレミアリーグの映画館ライブビューイングという斬新な試みから、複雑化するMLBの視聴方法の徹底整理、さらにはBリーグのプレシーズン配信、ゴルフファン必見の「日本人選手専用カメラ」、大相撲の新たなファン層を開拓するABEMAの特別番組まで、今知っておくべき最新トピックを完全網羅。
あなたのスポーツ観戦ライフをさらに豊かにする、最適な視聴プランがきっと見つかるはずです。さっそく、注目の最新動向をチェックしていきましょう。
【今週のトピック】
- プレミアリーグ:U-NEXTが仕掛ける、映画館でのライブビューイングという新たな観戦体験の詳細
- MLB(メジャーリーグ):ABEMAやSPOTV NOWなど、複雑化する視聴方法を分かりやすく整理。
- Bリーグ:シーズン開幕前から見逃せない、プレシーズンゲームの配信情報をキャッチアップ。
- ゴルフ・大相撲:WOWOWの「推しカメラ」やABEMAの特別番組など、ファン心をくすぐる新サービスが続々。
【サッカー】プレミアリーグは映画館上映という新しい試み!
U-NEXT:プレミアリーグの注目試合を映画館でライブビューイング

U-NEXTが放映権を持つイングランド・プレミアリーグの注目試合を、全国の提携映画館で上映する「ライブビューイング」企画を9/20に実施(以降は都度告知)と発表されました。
自宅でのパーソナルな視聴体験だけでなく、ファン同士が一体感を味わえる観戦の場を提供する試みです。映画館ならではの大スクリーンと迫力ある音響は、スタジアムさながらの臨場感を生み出します。配信とリアル会場を組み合わせた“ハイブリッド観戦”は、スポーツ観戦に新たな付加価値をもたらすものとして、今後他のスポーツにも広がっていく可能性があります。対応劇場リストやチケット価格は、U-NEXTの公式サイトで試合ごとに告知されます。
開催概要
日程
2025年9月20日(土)
上映カード
1試合目 20:30キックオフ リヴァプール vs エヴァートン
2試合目 23:00キックオフ ブライトン vs トッテナム・ホットスパー
料金
4,000円(税込)
対象劇場
TOHOシネマズ:新宿、なんば
イオンシネマ:浦和美園・春日部・板橋・シアタス調布・幕張新都心・金沢フォーラス・土岐・常滑・広島・福岡
チケット販売
詳細は、各劇場のホームページをご確認ください。
TOHOシネマズ:2025年9月14日(日)0時より販売開始
イオンシネマ:2025年8月29日(金)14時より販売開始
【MLB】テレビと配信のマルチプラットフォーム体制を再確認

現在の視聴方法 2025年シーズンも、MLBを視聴するための選択肢は豊富に用意されています。
- テレビ放送: NHK BS、J SPORTS(CS放送)
- インターネット配信: ABEMA、SPOTV NOW、Amazon Prime Video チャンネル
Amazon Prime Videoでは、追加チャンネルとして「SPOTV NOW」に加入すれば週末54試合などが、「MLB.TV」に加入すれば別料金で全試合が視聴可能です。J SPORTSのMLB中継はテレビ放送のみとなります。このように、テレビの大画面でじっくり楽しみたいファンから、スマートフォンで手軽に視聴したいファンまで、それぞれのライフスタイルに合わせた観戦が可能です。
中でもABEMAは、ドジャースの平日デーゲームを含む注目試合を数多く編成し、その一部を無料で生中継しています。さらに、全試合を広告なしで快適に視聴できる有料プラン「ABEMAプレミアム」も提供しており、無料と有料を組み合わせた「フリーミアム」モデルで多くのファンを獲得しています。
バスケ、ゴルフ、大相撲…多様化するファン向けサービス
主要な球技以外でも、ファンエンゲージメントを高めるためのユニークなサービスが拡充されています。
Bリーグ:プレシーズンゲームの配信で開幕前から熱気を創出

10月のシーズン開幕を控える男子プロバスケットボール・Bリーグでは、プレシーズン段階からファンの熱気を高めるための情報発信が強化されています。各クラブが実施するプレシーズンゲームの最新配信スケジュールが随時更新されており、主に各クラブの公式YouTubeチャンネルや、リーグ公式の配信サービス「バスケットLIVE」で視聴可能です。これによりファンは、新加入選手やチームの仕上がりをいち早くチェックでき、シーズン開幕への期待感を高めることができます。
ゴルフ(WOWOW):「日本人選手専用カメラ」で“推し”に密着

WOWOWオンデマンドが配信する海外メジャートーナメントなどの一部大会で、特定の日本人選手だけを追い続ける「日本人選手専用カメラ」の映像がライブで提供されます。
テレビのメイン中継ではなかなか映らない選手の、ホール間の表情やルーティンまで、まさに“推し”に一日中密着できる画期的なサービスです。ファン一人ひとりのニーズに応える、パーソナライズされた視聴体験の好例といえるでしょう。
大相撲(ABEMA):周辺番組『推すもうさんTV』で新たなファン層を開拓

大相撲中継に力を入れるABEMAは、九月場所の開幕に先立ち、特別番組『推すもうさんTV』を配信します。これは、取組そのもののライブ中継だけでなく、力士の素顔や相撲の文化的側面に光を当てる“周辺コンテンツ”を充実させることで、若者や女性など、新たなファン層の獲得を狙う戦略です。ライブ中継という「点」の体験を、周辺番組やコミュニティ機能で「線」や「面」へと広げ、エンゲージメントを強化する現代的なアプローチです。
まとめ
今回の一連の発表は、日本のスポーツ視聴環境が、ファン一人ひとりのニーズに応える形で多様化していることを明確に示しています。特にプレミアリーグの映画館での放映は新しい試みとなり注目度は高いでしょう!コアなファンとライトなファンの双方に視聴機会を提供するモデルとして注目されます。
これからのスポーツファンには、自分が何を観たいのか、どのようなスタイルで観戦したいのかを明確にし、数あるサービスの中から最適なものを主体的に選択していく姿勢が求められるでしょう。今回の情報を、ご自身のスポーツ観戦ライフを充実させるためにぜひ活用してください!