オリンピックの延期は前代未聞!?オリンピックにまつわるアクシデントとは

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こんにちは、スポカフェ編集部です!

2020年7月に開催予定であった東京オリンピックは、新型コロナウイルスの世界的な流行により延期となりました。楽しみにしていたスポーツファン、東京を初めオリンピック観戦客による経済効果を期待していた各地域は落胆し、オリンピックの開催はあるのか?それとも中止なのかと不安に過ごしています。

今回、延期の原因となった新型コロナウイルスの流行は誰にも予想できないアクシデントだったわけですが、過去にはこのようにオリンピックの延期や中止の可能性があった開催年はあったのでしょうか?オリンピックの歴史と一緒に振り返っていきましょう。

そもそもオリンピックの始まりは今とは全く違う?

そもそもオリンピックとは、宗教行事のひとつでした。古代ギリシャで行われていた「オリンピア祭典競技」から形を変えて現在のスポーツの祭典となったと言われています。古代オリンピックは体育や芸術を競う祭典で、現在と同じように4年に1度の開催であったとされています。

古代オリンピックの種目は、初めは、競走のみでした。その後、レスリングや円盤投げなどが追加されていき最終的には18競技に増えました。これらの種目を競う「オリンピア祭典競技」は大変人気で観客も多く熱狂的なイベントであったとされています。元々は宗教行事であったため、戦争中であっても一時休戦して開催するなどからしても非常に重要なイベントであったことがわかります。

ただ、ギリシャがローマ帝国に支配されてから、ギリシャ人以外の人種も参加するように変化していきます。この辺りから宗教行事としてよりもスポーツの祭典としての意味合いが大きくなっていったのではないでしょうか。古代オリンピックから近代オリンピックへの第一歩と言えます。

しかし、このまま近代オリンピックに移行するのではなく、古代オリンピックは393年に一度終焉をむかえるのです。

近代オリンピックとして復活したのはその約1500年後…!

よく復活したな…と思いますよね。

どのように復活したかというと、フランス人であるクーベルタン男爵が「スポーツは社会性や心身の発達が促される」と子どもの教育、成長に良い影響があるとして、長い間歴史のひとつとされていたオリンピックの復活を計画し、世界中から賛同を得ました。

そして1896年に古代オリンピック発祥の地であるアテネにて第一回オリンピックが開催されたのです。

オリンピックには中止になった過去がある!?延期は前代未聞だった!

近代オリンピックの歴史の中で、過去中止になったのは夏季と冬季の合計で5回あったとされていて、そのうち日本で開催予定だった大会は2回ありました…。

1度目の中止は1916年にベルリンで開催されるはずだった大会で、第1次世界大戦中故の中止。

そして次に東京で行われるはずだった大会は、日中戦争の影響により他国と順番を入れ替える予定が情勢の変化により中止。同年冬季に開催予定だった札幌大会も同理由により中止。※当時は夏季冬季を同じ年に開催していたため

そして44年、ロンドンとイタリアで開催予定だった大会は第2次世界大戦の最中ということで中止。※当時は夏季冬季を同じ年に開催していたため

ということで、中止になった5大会はいずれも戦争を理由にしたものでした。

いずれも中止という措置で、延期になったのか2020東京オリンピックのみ。しかしオリンピックが中止となった5回のうち、2大会が日本開催のもので、今回前代未聞の延期措置をとったのも日本というのが巡り合わせが悪いのかな?という気になってしまうところです。

ただ、中止になってしまった場合、6回の内半分が日本開催で3回の内2回が東京開催ということになってしまいます。これはもうコロナの流行をはやく治めて2021年7月に開催をしてほしいところです!

オリンピックのアクシデント〜鳩の丸焼き事件〜

オリンピックの開会式では、平和の象徴である鳩を解き放つ演出があります。そして、聖火ランナーによってオリンピックのシンボルである巨大な聖火台に火を灯すのです。

察しのいい人はここで気が付くと思いますが、そう。聖火台に火を灯す直前まで、解き放った鳩が複数とまっていたのです。

そしてそのまま聖火台に火が灯され、とまっていた鳩は平和の象徴であるにも関わらず…。といったアクシデントがありました。

ただ、このようなアクシデントがあったため、その後の大会では鳩が完全に飛び立ち、聖火台に残っていない状態で聖火台に火を灯すようになったようです。

オリンピックのアクシデント〜聖火リレー中の爆発〜

タイトルだけでも怖いです。聖火リレーとはランナーが燃えるトーチを持って走り、次の走者のトーチへ火を移して続けていくものなのですが、ある聖火ランナーが次の走者の元へ到着し、そのトーチの火を移そうとしたとき、なんとトーチが爆発したのです。

幸い軽度な爆発であったことから、ランナーは怪我をしなかったようですが、その時代のトーチにはだいたいガスが使用されていたとのこと。一歩間違えば大やけどを負っていたかもしれない事件に背筋が凍ります。

聖火ランナーのトーチは、今は改良されているので安全なようです。昔は走ってる最中に火が消えたり、少しでも傾けると中の燃料が漏れて身体にやけどを負うリスクがあったとのこと。

オリンピックは一大イベントですから、最新技術を駆使して安全に行って欲しいですね。

今回の東京オリンピックの聖火リレーは、一部区間で福島県で作った水素を燃料として使用するとのことです。

水素を利用した聖火リレーはオリンピック初の試みとのこと!

東京オリンピック、初の延期措置に水素使用と、初めて尽くしの大会となりそうです!

オリンピックのアクシデント〜聖火台の納期が職人泣かせの過去〜

オリンピックの聖火台といえば、オリンピックの象徴でもあり、開会式の派手な演出に合わせて色々な姿形をしています。

基本的に同じものは使わないそうで、毎回開催国の職人が作っているとのこと。

日本で開催した大会では過去、8か月程度の期間がかかる聖火台の発注を、半分以下の3か月後を納期に設定して発注した過去があります。その仕事を受けた職人は過労により納期の2か月前に作業中の事故を気に病み身体を壊してしまったとのこと。聖火台は職人の家族が仕上げました。ちなみに予算はなんと相場の20分の1。

完全に手作業であればかなりの負担がかかったに違いありません。

先に発注していた人がダメだったのか、なぜこんなギリギリで低単価で発注したのかは不明ですが、今は様々な企業や人が関わっていますから、こんなことが起きないようにしっかり組まれたスケジュールのもと進んでいます。

知れば知るほど興味深い!オリンピックの世界

さて、今回はオリンピックが中止になった過去やその中止となった過去5回の内2回が日本での開催であったこと、中止の理由が全て戦争であったことを紹介したのち、オリンピックで起きたアクシデントを紹介しました。

悲しいアクシデントだったり、中止の過去は戦争が理由という、長い歴史を持つオリンピックだからこその豆知識だったのではないでしょうか。

2021年7月に開催される東京オリンピック。新型コロナの流行という脅威に打ち勝ち、オリンピック初の延期を勝ち取ってもらいたいものです。

まずは感染症の終息を願い、これ以上感染者が増えぬよう個人個人で対処していきましょう。

2021年7月はもう目前!我慢した分、全力でアスリート達を応援しましょう!