東京オリンピックのボランティア辞退者続出。ボランティア内容や再募集の予定は?

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こんにちは、スポカフェ編集部です!

東京オリンピック・パラリンピックの幕開けともいえる聖火リレーもスタートしましたね。これから約4ヶ月をかけ、全都道府県に住む人々の手によって聖火が東京へ向かいます。

本記事をご覧の方の中にも、沿道で実際に聖火リレーを見届けた人がいるかもしれません。もしくは、実際に聖火ランナーとしてボランティア参加した方や、これから参加する予定の方もいるかもしれません。

今回は、東京オリンピックの開催に注目が集まる今、ボランティアの最新情報をお伝えします。

東京オリンピックのボランティア辞退が続出

オリンピック開催まで半年を切り、ようやく現実的な動きが出ようという2月に、大会組織委員会の森元会長による女性蔑視発言問題が起き、1000人にものぼるボランティア辞退者が出ていました。これは8万人いるボランティア予定者のおよそ1%にあたる数となります。

ボランティアの問題点についての議論はほかにも少なからずあったため、この発言がすべての理由ではないと思われますが、ボランティア希望者の気持ちを離れさせるトリガーになってしまったことには変わりなく、オリンピック開催を目指して一致団結しようとしている流れに水をさす形になりました。

ボランティアに広がる不安

ボランティア希望者の中には、いまだ終息の気配を見せない新型コロナウイルスの感染拡大に対する不安の声が残っています。また、オリンピック開催権を獲得した当時から指摘されている暑さの問題も、明確にクリアしているとはいえない状態です。

コロナ対策では、ボランティア参加者に向けてボランティア活動中の感染対策をまとめたリーフレットが作成されているほか、消毒液の配布が予定されているようですが、現在の感染拡大をみると今後さらなる辞退者が出る可能性も否めないのではないでしょうか。

東京五輪ボランティアの内容

自国開催のオリンピックをサポートできるボランティアスタッフとは、一体どのような活動を行うのでしょうか。ここでは、東京オリンピックのボランティアスタッフが行う活動をいくつかご紹介します。

案内

オリンピック出場選手やオリンピック大会関係者が世界各国から来日する際、到着する空港でスムーズに入国できるように、または宿泊先のホテルなどでも宿泊の手続きが円滑に行われるように案内・誘導する業務になります。

そしてオリンピック競技開催時には、競技会場内でも参加選手や大会関係者を案内・誘導したり、観客が競技会場に入場する際のチケットチェックを行ったりします。また、会場に持ち込まれる荷物に対するセキュリティチェックも行います。

競技運営のサポート

オリンピックが行われる競技会場はもちろん、各国選手が練習を行う練習会場内で、競技に必要とされる備品類の準備や片付けなどの管理を手伝い、競技運営等のサポートにあたります。

また、オリンピック競技開催中には、競技会場内における競技の運営そのものに携わることもあるなど、ボランティア活動にあたる場所や競技の種類によって活動内容は多岐にわたります。

移動サポート

オリンピック大会関係者は、競技が行われる会場間を移動する必要があります。その際に、大会関係者が快適に会場間を行き来できるよう、車を運転して移動をサポートします。このボランティアに従事する場合、自動車の運転を行う必要があるため、普通自動車運転免許を取得していなければなりません。

アテンド

オリンピック出場選手やオリンピック大会関係者だけでなく、世界各国の要人もオリンピックに合わせて来日します。このアテンド業務では、海外要人らが日本で快適に生活できるように空港内を始め、オリンピック会場など様々な場所で接遇にあたります。

また、オリンピックに参加する選手が言語の違いで不便さを感じず、快適に競技生活を送れるように、外国語でコミュニケーションを取るサポート活動も行います。さらには、競技を終えた選手に対しメディアからインタビューが行われる際にも、外国語でコミュニケーションが取れるようなサポートも担当することになります。

運営サポート

配付施設においては、ボランティアスタッフをはじめとする各種スタッフのユニフォームなどのグッズ配付、大会関係者に対するID発行手続き、大会スタッフが活動を始める際の「チェックイン」受付などを行います。

また、選手村やメディアセンターにおいても、物品の貸し出し業務に携わります。オリンピック競技会場や選手村、大会にかかわる車両運行など、様々な部門での運営サポートにあたるため、活動の内容や場所は多岐に渡ります。

ヘルスケア

大会期間中、オリンピック参加選手にけが人が出た場合、医務室への搬送をサポートしたり、ドーピング検査の際の対象選手への告知や検査室への誘導及び受付などのサポートを行ったりします(検体採取は有資格者が行います)。

また、競技会場内では応急手当セットを所持した2人1組の「ファーストレスポンダー」が会場内を巡回し、体調が悪くなった人への対応にあたります。

テクノロジー

大会関係者等に向けて通信機器の貸出しを行ったり、回収するサポートを行ったりします。そのほかにも、競技が行われている会場内では競技の結果を入力する重要な業務に携わります。

メディア

記者やフォトグラファーによる取材の管理をサポートしたり、記者会見を行うための準備をサポートしたりするなど、国内外のメディアが取材を円滑に進められるように様々な手助けを行います。また、東京オリンピックの記録用写真・動画の編集サポートや選手村の新聞制作に関するサポートにも携わります。

式典

競技会場内で行われる各競技の表彰式で、受賞する選手や大会関係者を案内する業務にあたります。また、それに合わせてメダルや記念品の運搬、及び表彰式運営のサポートを担当します。

東京オリンピック ボランティアの再募集予定は?

つい先日も約2300人の海外ボランティアの受け入れを断念したニュースが流れましたが、大会組織委員会管轄の公式ボランティアに関する追加募集は予定していないとのことです。

ただし、各都道府県が管轄する「都市ボランティア」なら、3月末現在でも募集している自治体がいくつかあるようです。

日本ボラサポ財団が運営するサイトからも、ボランティア募集について調べることもできるので、ボランティアを希望する方は調べてみてください。

まとめ

オリンピック開催まで4カ月となりましたが、過去にない厳しい状況下で準備が進められています。

大会成功に向けて参加選手や大会関係者はもちろん、ボランティアの全員がオリンピックに対する個々の思いを持っていることでしょう。

今からでもボランティアとしてオリンピックに携わりたいという人は、都市ボランティアならまだ参加できる可能性も残されているので、検討してみてはいかがでしょうか。もしかしたら追加募集を行う可能性もあるので、最新情報のキャッチアップもするといいでしょう。

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