延期となったバッハ会長の来日 五輪開催への影響は?

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こんにちは!スポカフェ編集部です!

開幕まで2ヶ月を切った東京オリンピックですが、新型コロナウイルス感染拡大により、中止を求める声は国内外の様々な方面から聞こえて来ています。

5月24日には、アメリカ国務省が日本への渡航を最も警戒レベルが高い「渡航中止」に引き上げることが発表されており、日本国内の感染状況を深刻にとらえる考えを示したことなども、五輪開催へ大きな影響を及ぼすという見方が強まっていますね。

5月初めには東京都や大阪府などの緊急事態宣言延長を踏まえ、5月中に来日予定となっていた国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の来日が延期するという事態にも発展しています。大会開催可否の最終的な決定権をもつバッハ会長は、現在も「安心・安全な開催」という姿勢を変えていません。

6月、または7月に延期と伝えられているバッハ会長の来日が、今後の五輪・パラリンピックに向けどのような意味を持つのか、考えていきたいと思います。

6月、7月にバッハ会長が来日予定

5月中の来日の取りやめを発表した際「(新型コロナウイルスの)緊急事態宣言が解除された時、協議できればいい」とバッハ会長は述べていました。その後、IOCのアダムス広報部長は、5月12日の理事会終了後のオンライン記者会見で、延期となったバッハ会長の来日を6月以降で再調整すると発表しています。
また、バッハ会長が東京オリンピック開催直前の7月12日にも来日する可能性を、IOCのコーツ調整委員長が示唆しています。

日本国内における新型コロナウイルスの感染状況や東京都などの緊急事態宣言と、来日日程が大きく関係していることは明らかです。しかし、ここにきて宣言の再延長も検討されてきている中、IOCのコーツ調整委員長による「緊急事態宣言下でも大会を開催する」という旨の発言が伝えられました。

コーツ氏の強行開催への意思表明は、来日取りやめ時のバッハ会長の発言や、今回の来日延期となった経緯をも覆す内容にも捉えられ、世論からのさらに大きな反発を呼ぶこととなっています。

バッハ会長は来日時に何をするのか?

当初、バッハ会長は5月17、18日に来日し東京都への訪問、広島での聖火リレーにも訪れることとなっていました。準備が進む開催地視察、さらには日本国内においての新型コロナウイルスの状況確認も重要な目的だったため、6月に訪れる際にはこれらの状況を確認するものを考えられます。

では、仮に7月12日に来日した際には、一体どのような行動をとるのでしょうか?開催11日前ということもあり、すでに開催への準備も完了していることが考えられ、最終確認の意味合いが強い来日になると考えられます。

バッハ会長の来日でオリンピック開催可否が決定?

5月に予定されていた来日では、開催への国内の状況を見るとともに、大会開催可否を見極めるとの見方もありました。常々、日本の菅善衛首相の口から発せられる「五輪開催可否の決定権はIOCにある」との言葉通り、バッハ会長が大会の開催、あるいは中止といった最終決定の判断を下せる立場であると考えられます。

今回、6月中旬の来日が予定されています。この時点ではすでに大会が開催される1ヶ月前までに迫ってきているため、この来日後に大会の開催可否が判断される可能性が高いと考えるのが自然でしょう。

7月12日も来日が予定されていることから、IOCが東京オリンピック開催を前提に考えており、7月12日は大会開催前の最終視察を目的とした来日になる可能性が濃厚です。

しかし、日本国内をはじめ、海外でも様々なメディアから発信される東京五輪・パラリンピック開催可否への反応は、「否」が圧倒的に多くなっています。5月下旬には、日本の地方紙、さらには大手一般紙も社説という形で開催中止を求める声明を発しています。

無観客や大会関係者の大幅削減など、開催規模の縮小も今なお検討され続けていますが、国内さらに世界中からの開催へ反対の声は日々大きくなっています。

世間の声がIOCに届くのか、もしくはIOCの意向通り大会が開催されるのか。今後の動向からは目が離せないですね。

まとめ

すでに海外からの選手団の入国予定が発表されているものの、受け入れる側の体制がはっきりとせず、不透明な部分が多い東京五輪・パラリンピック。また、観客数や有無、ボランティアの対応なども含め、運営面でも今後決定していかなければならない事案も山積みになったままです。

一方で、バッハ会長のコメントが連日伝えられています。27日には、各国の代表選手、関係者に向け「自信をもって東京に来てほしい」という、極めてポジティブな内容のメッセージを発信していました。

開催へ向け、前向きな考えを持ち続けているようですが、「強気」ともとれる姿勢がさらに反発を呼んでいます。

そのバッハ会長の来日が再度、定められた予定通りに行われるのか、そして、日本に訪れた際にはどんなメッセージを発するのか。バッハ会長をはじめとするIOCの動きには今後も注目です。