こんにちは、スポカフェ編集部です!
みなさんは最近話題の「欧州スーパーリーグ」をご存知でしょうか?
欧州スーパーリーグを一言で言うと、「ESL上位チームを迎えて行うサッカーの大会を新しく発足する」という内容のものです。
先日創設が発表されたばかりのこの大会ですが、数々の批判があったために創設から数日で辞退するチームが多数となり、思うように話が進んでいません。
本記事では、欧州スーパーリーグがそもそもどういった意図で作られた大会なのか、参加表明を取り消していないチーム、拒否・辞退したチームといったことを紹介します。
欧州スーパーリーグとは
欧州スーパーリーグはコロナ禍によってサッカー業界全体の収益が落ちてしまっていることから、それを救うという思想のもと生まれた大会です。
ここで既存の大会以上に大きなお金を動かすことでサッカー業界全体を盛り上げようという意図があります。
コロナ禍で観客を動員することができず、そのチケット代やグッズの売り上げなどの分どうしても収益減となってしまっている現状を打破することができれば、選手やスタッフにとって救いとなるシステムかもしれません。
しかし参加チームを上位のチームのみに絞るなど、事実上のチャンピオンズリーグとも言える内容であることから既存の大会のファンやサポーターから批判が相次いでいます。
当初12チームが参加表明していたものの批判の声があまりにも大きく、現在ではほとんどのチームが辞退してしまい、3チームしか残っていないという状況になっています。
そもそもの狙いである「サッカー業界全体を盛り上げる」という目的を達成するには、多くの方から応援されるようにシステムや大会の在り方を今一度見直す必要があるのかもしれません。
欧州スーパーリーグの参加チーム
創設当初は12のチームが参加する予定でしたがファンやサポーターからの反発が大きく、今ではほとんどのチームが脱退を表明しています。
現在残っているのはラ・リーガのバルセロナとレアル・マドリード、セリエAのユヴェントスのみとなっています。
ユヴェントスはレアル・マドリードとともに率先して創設に携わってきましたが、他のセリエAのチームが辞退した以上ユヴェントスが辞退するのも時間の問題かもしれません。
欧州スーパーリーグを辞退したチーム
創設当初から参加拒否していたチームと、反対意見の影響から辞退したチームがあるのでそれぞれ紹介します。
参加拒否したチーム
創設時から参加することを拒否していたチームの紹介です。
ドイツのチームであるバイエルン・ミュンヘンとドルトムント、フランスのチームのパリ・サンジェルマン。
以上の3つのチームは創設当初から参加を拒否しており、UEFAはこれらのチームに対し感謝を述べています。
参加辞退したチーム
創設時は参加表明していたものの、相次ぐ批判の影響から辞退することとなったチームを紹介します。
ラ・リーガのアトレティコ・マドリード。
セリエAからはインテル、ミラン。
プレミアリーグから参加表明していたアーセナル、チェルシー、リヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムはすべて辞退しています。
欧州スーパーリーグに対しての声

この大会については反対意見が多数です。ここでは、有識者の声を紹介します。
・ジャンニ・インファンティーノ(FIFA会長)
「断固として認めない。既存の機関に反したものである」という声明を出しています。
公には真っ向から反対する意見を出していますが、ル・モンドというフランスの新聞によると欧州スーパーリーグ創設に関与していたのではないかという疑惑もあるようです。
・トーマス・トゥヘル(チェルシーの指揮官)
自分を含むスタッフや選手はこの大会に関する決定について一切関与していないとし、さらにはこうしたサッカー業界の政治には関与しないことが正解だと思っていると語っています。
その上で「クラブ一丸となって厳しいコンペティションで戦いたいと思っている」と述べています。
まとめ
欧州スーパーリーグはコロナ禍でも経済的に苦労することがないように大きなお金を動かしてサッカー業界を盛り上げるという目的で創設されたものでした。しかし反対意見が多く、初めは参加予定だったチームもほとんどが辞退しています。
参加辞退してしまったチームを含めると当初は15チームが参加する予定でした。そこからさらに5チームを迎えて20チームで大会をスタートさせる予定でしたが、現在は3チームしか残っていません。
サッカー業界を金銭問題から救うというヒーローのような目的で創設されたこの大会ですが、現在は反対されてしまい事実上頓挫してしまっていると言わざるをえないでしょう。
ここまでチームが減ってしまっては大会の発足すら難しい状況になっているのは間違いないでしょう。
今後この大会が姿を変えて既存の大会と共存していくのか、このまま計画が潰れてしまうのか、サッカーファンとして要チェックですね。