井上尚弥が挑むボクシング4団体統一王者、歴代の統一選手を紹介。日本人の達成者は?

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こんにちは、スポカフェ編集部です!

12月13日、プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBFのバンタム級3団体統一井上尚弥選手と、WBO世界同級王者ポール・バトラー選手による、4団体統一戦が行われます。

井上選手がこの試合に勝利すれば、アジア人ボクサーとして初の4団体統一という偉業を達成します。

ボクシング界ではこれまで4団体統一を果たした選手は歴代で8人がその名を刻んでおり、井上選手が世界で9人目となるのか、大きな注目を集めています。

そこで今回は、ボクシングにおける4団体統一について、さらに歴代の4団体統一王者8人の顔触れなども詳しくみていきたいと思います!

4団体統一王者とは?

ボクシングの世界では、1920年、NYSAC(米ニューヨーク州アスレチックコミッション)設立からプロのチャンピオンシップが制定されました。

さらに翌年のNBA(全米ボクシング協会)の登場で、初めて2本のベルトを持つ「ユニファイドチャンピオンシップ」の定義が生まれ、当時は各階級2本のベルトを持つことイコール「アンディスピューテッドチャンピオン(比類なき王者)」と表現されたのです。

それから約100年余の時間が過ぎ、「アンディスピューテッドチャンピオン」の扱いは2本から3本、3本から4本へと変わり続けました。

NBAを源流にもつWBA(世界ボクシング協会)、NYSACのサポートを受けてWBAから離脱したWBC(世界ボクシング評議会)、WBA米国支部から発展したIBF(国際ボクシング連盟)、WBAから分裂したWBO(世界ボクシング機構)。

この4団体が主要(メジャー)な世界王座認証団体とされ、これをもって「世界主要4団体タイトル」と定義されています。

WBCが誕生した1963年から83年まではWBAとの2団体、その83年からIBFが加わり主要3団体時代が2004年まで続き、それ以降はWBOを含む4団体時代が幕を開けることとなりました。

WBOは1988年設立だが、誕生の経緯や管轄下の王者がマイナーなこともあり主要団体として認められるまでに時間を要しています。

歴代の4団体統一王者一覧

主要4団体統一王者達成者は、以下の8人となっています。

ライト級

●デビン・ヘイニー(米国) ※現役王者
2022年6月5日、WBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBF・WBO世界ライト級王者のジョージ・カンボソス・ジュニア(オーストラリア)を3-0判定で破り、自身のWBC同級正規王座と統一しました。

スーパーライト級(ライトウェルター/ジュニアウェルター級)

●テレンス・クロフォード(米国)
2017年8月19日、WBA・IBF世界スーパーライト級王者ジュリアス・インドンゴ(ナミビア)を3回TKOでくだし、自身のWBC・WBO同級王座と統一しました。

●ジョシュ・テイラー(英国、5人目、元)
2021年5月22日、WBC・WBO世界スーパーライト級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米国)に3-0判定勝ちを収め、自身のWBA・IBF同級王座と統一しました。

スーパーウェルター級(ライトミドル/ジュニアミドル級)

●ジャーメル・チャーロ(米国) ※現役
2022年5月14日、WBO世界スーパーウェルター級王者ブライアン・カルロス・カスターノ(アルゼンチン)を10回KOで勝利し、自身のWBAスーパー・WBC・IBF同級王座と統一。両者による4団体統一戦は2021年7月17日の初戦が引き分けとなっていたため、この第2戦で決着がつきました。

ミドル級

●バーナード・ホプキンス(米国)
2004年9月18日、WBOミドル級王者オスカー・デラホーヤを9回TKOで破り、自身のWBAスーパー・WBC・IBF同級王座と統一。主要4団体時代初の統一王者です。

●ジャーメイン・テイラー(米国)
2005年7月3日、史上初の4団体統一王者であるバーナード・ホプキンスの初防衛戦で判定勝利し王座戴冠。しかし、この試合は疑惑の判定があったとして騒動になり、テイラーが自身への疑惑を晴らす目的で10月にIBF王座を返上することに。

スーパーミドル級

●サウル・アルバレス(メキシコ) ※現役
4階級を制覇した「カネロ」は、2021年5月8日にビリー・ジョー・サンダース(英国)を破り、自身の持つWBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王座を防衛、WBO王座を獲得。そして同年11月6日、IBF世界スーパーミドル級王者カレブ・プラント(米国)を11回TKOに沈め、史上6人目となる4団体王座統一に成功しました。

クルーザー級

●オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
2018年7月21日、『ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)』クルーザー級トーナメント決勝で、WBA・IBF世界クルーザー級統一王者ムラト・ガシエフ(ロシア)を3-0判定で降し、トーナメント優勝に加えて、自身のWBC・WBO王座と統一を果たしました。

日本人の統一王者は?

日本人選手でボクシング4団体統一を果たしたボクサーはこれまでいません。過去、2団体王者は存在してきたものの、3団体の統一王者は井上尚弥選手のみです。

日本人選手では現在、WBAとWBC、IBFの3本のベルトを保持しWBSSでも見事に優勝を飾った井上尚弥選手が最有力候補です。

井上尚弥選手本人も4団体統一王者を目指していることを公言しており、ポール・バトラー選手との一戦は、井上選手がレベルの高さをみせつけ、日本人初となる歴史的瞬間を迎える可能性が極めて高いと言えるでしょう。

まとめ

ボクシング界での大偉業ともいえる4団体統一。これまでの達成者はやはり、錚々たる顔ぶればかりです。その中に、井上選手が加わることが実現となるかどうか、ボクシングファンの関心はすでに高まっています。

ボクシング4団体、それぞれのタイトルの歴史なども踏まえ、世界中の実力者たちの戦い今後も注目していきましょう‼

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