カタールW杯、半自動オフサイドシステム導入。今までのVARとの違いは?

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こんにちは、スポカフェ編集部です!

ワールドカップカタール大会の開幕まで後4か月です。登録メンバー人数の変更や交代人数の増加など、新型コロナウイルスの影響などもあり、今大会は非常に新鮮な大会になると考えられます。

また前回大会のロシアワールドカップからはVARの導入も実現しており、様々なテクノロジーの導入を進んでいます。そのような状況の中、ワールドカップカタール大会でも、新テクノロジーの導入が発表されました。

それは半自動オフサイドテクノロジーの導入です。

どんなテクノロジーなのか?VARとどう違うのか?など様々な疑問があると思いますので、今回はVARと違いを明確にし、半自動オフサイドテクノロジーについて分かりやすくご説明していきたいと思います。

新たなテクノロジー、半自動オフサイドとは

半自動オフサイドテクノロジーとは、文字通りオフサイド判定に関わるテクノロジーのことです。

オフサイドの判定については、微妙な判断が必要になることも多々あり、物議を醸すことが少なくありません。そして2022年7月からオフサイドのルールも変更となっております。

以前までのルールでは、攻撃側の選手の体が一部でもオフサイドラインから出ていたらオフサイドを取られていました。しかし、新ルールでは、体の一部がオフサイドライン上に残っていれば、オフサイドにならないという新ルールに改正されました。

そのようなルール変更も相まってオフサイドについての判断は非常にシビアな問題になっております。

そんなオフサイドについての新テクノロジーはどのようなものなのか。詳細をご説明していきます。

半自動オフサイドテクノロジーの詳細。VARとの違いは?

ここからは半自動オフサイドテクノロジーの詳細についてご説明をさせて頂きます。

まずは混同しやすいVARとの違いを明確にするため、VARについて詳細をご説明させて頂き、その後半自動オフサイドテクノロジーについての詳細をご説明いたします。

VARとは?

VARとは、ビデオ・アシスタント・レフェリーの略称です。主審・副審とは違い、ビデオオペレーションルーム内で映像を見ながらフィールド上の審判をサポートする役割を担う審判員のことを指します。
システムの名称ではなく、審判員の名称なのです。

そしてすべての事象に介入するわけではなく、得点シーンの判断や、PK有無の判断、退場か退場でないかなど、ゲームを大きく左右するであろう、重大な事象のみ介入します。

そしてVAR導入について、JFA公式では次のように発表されております。
「VAR導入のスタンスは、”適切な判定を下すため”ではなく、”はっきりとした、明白な間違いをなくすため”です。」
このような意図があっての導入となっています。

具体的な流れとしては下記の通り。

①対象となる事象が発生(例えばペナルティエリア内でのファール)
②VARと審判団との通信回線がオンにされたうえで、VARがチェックに入ったことを主審に伝えます。
③この間に主審は左耳に左手を当てて、右手で待ったをかけるシグナルを周囲に伝えます
④「はっきりとした明白な間違い」がないと判断した場合、VARは主審にチェックが完了したことを伝える。レビューなしで終了します。逆に、「はっきりとした明白な間違い」があると判断した場合、VARは主審にレビューすることを提案。VARの介入、レビューがあります。
⑤レビュー完了後、主審によって最終的な判定が下されます。

半自動オフサイドテクノロジーとは?

それではここからが本題です。半自動オフサイドテクノロジーとはなにか、解説していきたいと思います。

半自動オフサイドテクノロジーはその名前の通り、オフサイドに特化したテクノロジーのことです。
詳細をご説明すると、選手がオフサイドポジションでボールを受けた場合に、人工知能が判断を下し、ビデオオペレーションルーム内にいる映像担当の審判員(VAR)にオフサイド通知が届く仕組みです。

スタジアムの屋根に設置された12台の専用トラッキングカメラを使用し、1秒間に50回、全選手の最大29個のデータポイントを収集し、これらを駆使してオフサイド判定に必要な情報を収集し、AIがそれを基に判断を下します。

そして、その通知を受け取ったビデオ・アシスタント・レフェリーは、受け取った通知をピッチ上の審判員に伝達する前に、AIが自動的に選択したキックポイント及びオフサイドラインを確認するという作業が必要とされていますが、この作業は数秒以内もあれば完了する作業です。

そのため、従来適切な判断を下すために、数秒経過してからホイッスルが吹かれるなどのオフサイド・ディレイが発生していましたが、これらの導入によりそのような無駄な時間が省かれることが期待されます。

まとめ

今回は、ワールドカップカタール大会での導入が決定した、半自動オフサイドテクノロジーについてご紹介させて頂きました。

既に昨年のFIFAアラブカップと今年2月に開催されたFIFAクラブワールドカップで試験導入が実現しています。それらの実績を踏まえた上で、ワールドカップカタール大会での導入が決定されました。

このようなテクノロジーが導入されると賛否両論が巻き起こる事が常ですが、選手達の努力が報われるよう、良い方向へと変化していって欲しいものですね。

試合を楽しむのはもちろんですが、このように試合そのものだけではなくシステムやテクノロジーなどに注目してみるのも新しい発見があり、おもしろいかもしれませんね。

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