選手のコロナワクチン接種は東京オリンピック開催に向けての対策になるか?

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こんにちは、スポカフェ編集部です!

昨年は新型コロナウイルスの影響で東京オリンピック・パラリンピックが1年延期になりましたね。今年の夏に開催される予定となっていますが、その開催の鍵を握るのが新型コロナウイルスのワクチンであると言われています。

すでにヨーロッパでは年明けからワクチン接種が開始され、日本でも3月中旬から接種が始まっています。

今回の記事では、コロナワクチンの最新情報とワクチン接種が選手に与える影響をご紹介します。

東京オリンピック開催に向けての対策

東京オリンピックの開催に向けて、ワクチンの一般化は重要な役割を持ちます。ヨーロッパやアメリカでは年齢別に優先順位を決め、コロナワクチンの接種に動き始めています。

基本的には高齢者や重篤な病気を持っている人、医療関係者が優先してワクチンを接種することができます。次に、不特定多数の人と接することの多い職業の人(警察官など)が優先されます。その後は高い年齢層の人から順に案内していく、というのが多くの国でのワクチン接種戦略です。

オリンピックに出場するようなトップアスリートは基本的に若い世代が多く、通常であればワクチン接種の順番はかなり後になります。

このように、ワクチン接種をしている国の多くは年齢別にワクチンの接種を案内しており、オリンピックに出場するようなスポーツ選手であっても特別にワクチン接種が早まるということはないのが現状です。

その意味では、現在各国が実施しているワクチン接種において、東京オリンピック用の特別な対策はないということになります。

しかし今年3月、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、中国オリンピック委員会から、今夏開催予定の東京オリンピック・パラリンピックと2022年北京オリンピック・パラリンピックの参加者に新型コロナウイルスワクチンを提供するとの申し出があったと明らかにしています。

同時にバッハ会長は、「オリンピックとパラリンピックの参加チームへの追加分のワクチン費用をIOCが負担する」とも付け加えています。

一方で世界保健機構(WHO)はこの中国の申し出に対し「現状では最もリスクが高い人にすら行き届いていない」として、非常に懐疑的な見解を持っています。

コロナワクチンの最新情報

現在世界で使用が承認されている新型コロナウイルスの主なワクチンには、ファイザー(アメリカ)、ビオンテック(ドイツ)、モデルナ(アメリカ)、アストラゼネカ(アメリカ)などが挙げられます。

基本的にどの企業のワクチンを認めるか否かという判断はそれぞれの国において決まることになります(ヨーロッパではEUの保健衛生部門が判断)。

各国がワクチンを選択する時は、ワクチンの有効性や安全性といった要素の他にも、外交的な問題が影響することがあります。つまりどこの国のワクチンが手に入りやすいかも一つの判断材料になります。

そのため、現在アフリカやラテンアメリカの国々と強い経済関係をもっている中国企業のワクチンが、世界で頻繁に接種されるようになっています。

コロナワクチンによる副作用の懸念

新型コロナウイルスの場合、まったくの新しいワクチンを摂取することになるため、多くの人が心配しているのがワクチン接種後の副作用です。

現状では、多くの企業のワクチンで副作用があったとの報道があります。主な副作用の症状は頭痛・発熱・筋肉痛、皮膚の腫れであり、男性より女性の方が副作用の報告が多かったことを指摘するイギリスのデータもあります。

また、2回目のワクチン接種後の方が初回のワクチン接種後よりも副作用の発生率が高いことも指摘されています。

東京オリンピック出場選手のコロナワクチンに対する考え

オリンピックに出場する選手にとって、ワクチンの接種はかなりデリケートな問題となります。もちろんアスリートにも、ワクチン接種後の副作用に対する心配はあります。しかしそれ以上に、ワクチンを接種することで筋肉や内臓などにどのような影響が出るのか、そしてワクチン接種とドーピング検査の関係はどのようなものになるか、という問題が懸念されます。

日本の選手の中にもこうした不安を表明する選手もいますが、特に海外では現役アスリートや、かつてのオリンピックメダリストがワクチンへの不安を口にしています。

加えて、年齢などによる優先順位を飛び越え「スポーツ選手が優先的にワクチンを接種していいものなのか」という疑問を呈する選手もいます。

まとめ

実際問題として、世界の人口の大半が新型コロナウイルスのワクチンを接種できるようになるのはかなり先の話となるでしょう。そのため、今回の東京オリンピックはワクチン無しで開催する方向で準備する方が、現実的な判断となるのではないでしょうか。