こんにちは、スポカフェ編集部です!
神宮球場に後輩を連れてヤクルトの野球観戦に連れて行った
後輩OLの2人を連れて神宮球場にヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ4回戦の試合を観にいきました。私は中日ドラゴンズファンでありながらも東京在住ゆえにナゴヤドームまで足を運ぶことができません。よって野球観戦は専ら敵地・神宮球場になります。いつもは1人で観にいくのですが、今回は野球に興味がない後輩の女の子2人を引き連れての観戦ということもあり、普段とは違い3塁側ベンチ上に陣取ることにしました。
野球観戦初心者の2人の反応は
野球観戦が初めての2人は、選手との距離が近いことに大喜び。投手が1球投げるたびに「すごーい」「速―い」と女子高生顔負けのリアクション。こんなにも無邪気に喜んでくれるなんて、ありがたや、ありがたや。さらに打者がアウトになるたびに「どうして、今のはアウトなの?」「えっ、もう交替なの?」と聞いてくるので、そこを1つひとつ説明するという点でも、いつもの1人観戦とは違って新鮮な感じを受けました。1人で行くと試合に集中はできますが、誰かと喜びを共有できるのは一瞬です。それに対して誰かと行けば、試合の観戦中も観戦後も盛り上がることができます。よって、どちらがいいとは一概に言い切れませんね。
心がスカッとする瞬間。ホームラン
2-2で迎えた4回裏、中日ドラゴンズの主砲ビシエドが豪快な一発を放ちます。この一発のホームランで2人の心はビシエドに持っていかれます。野球好きな人間でもホームランを打った瞬間は心がスカッとしますよね。ましてや野球に興味がなかった人間であれば、目の前でボールが100m以上飛んでいく光景は圧巻の一言です。テレビで視ているのとは大違い。いくら大画面とは言え、生で観る迫力には敵いっこありません。その後、2人は何度も「ビシエド♪ビシエド♪」を連呼し、帰り際に「覚えた言葉は?」と聞くと2人揃って「ビシエド・ホームラン」でした(笑)。
観戦にきたのか、食事にきたのか
本日の先発は中日ドラゴンズの元エース吉見一起。勝ち投手の権利を持って中継ぎにマウンドを譲ったため、翌朝の東京中日スポーツの一面を「エース吉見 復活勝利」の文字が飾るだろうと楽しみにしていました。ところが、そうは問屋が卸さない。
8回表に中継ぎ投手が打ち込まれ、ヤクルトスワローズに同点に追いつかれてしまったのです。このまま気持ちよく帰れるかと思いきや、ふりだしに戻り、私はガッカリ。その横で2人は「またホームランが出たね」「ホント、スゴイね」とソーセージと焼きそばを食べながら大はしゃぎ。いやいや、いま打ったのは相手チームの選手なんだけど・・・初めて球場を訪れた人からすれば、食事も大事な要素の1つなんだということを改めて感じました。
スタグルも野球観戦醍醐味の1つ
ビールを飲みながら美味しいものを食べる。それも野球観戦とセットです。ひいきチームが勝っていれば、これほど極上の味はないのですが、勝っていたはずの試合を追いつかれたとなると微妙な気持ちになるものです。それでも、まだ負けたわけじゃないですから諦めずに応援しますけどね。ただヤクルトスワローズ応援団が誇らしげに掲げる名物の傘が羨ましくもあり、恨めしくもあり、ここはもう一発ビシエドに豪快なホームランを打ってもらわないと気持ちが収まらないでしょう。
1人5000円もかけずに楽しめる
思い起こせば小学生時代、親に連れてってもらった中日球場(当時)の対ヤクルトスワローズ戦で、初回にエースの藤波投手が大量失点し、試合をぶちこわしにしたなんでことがありました。それからも幾度となく負け試合を観戦してきました。それを考えれば、まだ同点です。まだ十分に勝機はあります。気持ちを奮い立たせ、大声で応援します。連れてきた2人も「ガンバレ~!」と声を張り上げてくれ、試合はそのまま延長戦に突入します。ここまで使った金額は3塁側内野席チケット3枚にビール4杯、焼きそば、ソーセージなど締めて1万3千円ほど。1人に直せば5千円にも満たないですし、これでひいきチームが勝利してくれれば安いものです。
延長11回にドラマが待っていた
延長11回表にマウンドに登ったのは、中日ドラゴンズ元守護神の岩瀬仁紀投手。前代未聞の400セーブを挙げ、強竜投手陣になくてはならない存在です。一緒に行った2人に岩瀬投手の素晴らしさを力説しているや否や、あっと言う間に2点取られてしまいました。「えっ、どこが守護神?」と思われてしまったかもしれませんが、落合博満監督時代は本当に大投手だったんです。彼のお蔭で中日ドラゴンズは何度も優勝できたと言っても過言ではありません。それに今や42歳、齢には勝てません。しかし試合には勝ってほしかったのですが、残念ながら4時間22分の死闘を物にすることはできませんでした。残念!
野球に興味がなくても盛り上がれる
中日ドラゴンズ勝利であれば祝杯を挙げて帰りたいところだったのですが、負けてしまったのと時間も午後10時半を回っていましたので、そのままお開きとなりました。神宮球場を本拠地とするヤクルトスワローズ応援団たちが盛り上がっているのを尻目に、私はとぼとぼと駅に向かいましたが、同行した2人は「また連れてきてもらってもいいですか!」と大盛り上がり。もしかすると野球に、あまり興味がない人のほうが後腐れなく観られるし、勝っても負けても関係なく盛り上がれるからいいのかな?と一瞬思ってしまいました。そのぐらい連れてきた2人が興奮していたので、私としても次回また誰か誘ってみるかと、すぐに気持ちを切り替えられました。そして、やっぱり野球はテレビ観戦より球場に足を運ぶに限るなと再認識できた貴重な体験でした。