TOP画像提供 ゆかこ。さん
こんにちは、スポカフェ編集部です!
ロサンゼルス・ドジャーズは日本人に最も馴染みが深いメジャー球団かもしれません。1995年に野茂英雄がドジャーズに入団し、ノモマニア現象とも呼ばれた大フィーバーを全米に巻き起こしたことを皮切りに、石井和久、木田優夫、中村紀洋、斎藤隆、黒田博樹、ダルビッシュ有と数多くの日本人選手がドジャーズにやってきました。2018年現在は前田健太が在籍中です。ドジャー・スタジアムは日本が優勝した2009年WBC決勝戦の舞台にもなりました。
私は野茂がやってくる以前からロサンゼルス近郊に住んでいまして、ノモマニア現象の一部を担った在米日本人の端くれです。今となっては歴史的なという表現がけっして大げさではない野茂の活躍をスタンドから声を限りに応援したのは懐かしい思い出です。
その野茂がドジャー・スタジアムに帰ってきて始球式を行うというニュースを耳にし、取るものもとりあえず、懐かしいドジャー・スタジアムに駆け付けた日のことを含めてこの球場についてご紹介したいと思います。
私が観戦したのは2013年8月のレギュラーシーズンの最中でしたが、野茂は2017年WBC準決勝日本対アメリカ戦の前にもドジャー・スタジアムで始球式を行っています。そのときは伝説のドジャーズ元監督トミー・ラソーダ氏と一緒に登場しました。
ドジャー・スタジアムはメジャー最大の球場
ドジャー・スタジアムは2013年から5年連続でメジャー30球団のうち入場者数トップの座を守り続けています。
では、チケットを取るのは大変かと思うかもしれませんが、それほど困難なことではありません。なぜなら球場がとてつもなくデカいから。
ドジャー・スタジアムの最大収容人数は56,000人です。年間を通してホームゲームの平均入場者数は45,000人~47,000人、おおざっぱに均して8割程度の入りです。ですからよほどの人気カードではない限り、満員売り切れということはありません。
予算とレビュー
とある金融系シンクタンクが発表した内容によりますと、ドジャー・スタジアムに大人2人連れで観戦した場合の平均的な予算の内訳は下記の通りです。
予算
- 合計:$73.83
- チケット2枚: $39.33
- ホットドッグ2つ: $12.00
- ビール2杯: $12.50
- 駐車場代: $10
きわめて個人的なドジャー・スタジアムの全体評価
- 治安:★★★☆☆
- 雰囲気:★★★★★
- アクセス:★★☆☆☆
- 費用:★★☆☆☆
ロサンゼルスの中心部ダウンタウンから近い立地条件
ドジャー・スタジアムはロサンゼルス中心部のユニオン・ステーションからわずか3キロほどの高台にあります。だったらアクセスは簡単かと言えば、全くそうではありません。ロサンゼルスはアメリカでも悪名の高い車社会(笑)。入場者の殆どは車でやってきます。
ロサンゼルス名物の交通渋滞のおかげで、平日のナイターなどは球場に近づけば近づくほど車の列は動かなくなります。球場を取り囲む広大な駐車場になんとか車を停めたときはほっとしますが、試合後の駐車場の渋滞はこれもまたヒドイものです。
さらにダウンタウンから近いということは、周辺の治安もまた悪いということです。
球場敷地内にいる限りは心配いりませんと言いたいところですが、ドジャーズのライバル、サンフランシスコ・ジャイアンツのファンが試合後に駐車場でドジャーズファンに射殺されるなんて事件も起きたことがありますので(2013年)、けっして油断は出来ません。
ユニオン・ステーションからドジャー・スタジアム間は毎10分ごとに無料シャトルバス「ドジャー・スタジアム・エクスプレス」が運行しており、観戦チケットを持っている人は無料で利用可能です。最近では自動車配車サービスのUber(ウーバー)専門の乗降所が駐車場内に設けられています。自分で車を運転してイライラしたり恐い思いをするより、それらの交通サービスを利用する方が良いかもしれません。
始球式は感激のトルネード
幸いなことに野茂の始球式は土曜日のデーゲーム前に行われました。さほどの渋滞もなく、スムーズに入場さえしてしまいますと、メジャーでも屈指の美しいスタジアム風景が目前に広がってきます。カリフォルニアの青空にメジャーでは珍しい左右対称のフィールドの芝生が映えます。高台にあるため、内野席の後方にはダウンタウンの高層ビル群が、外野席のはるか向こうには山並みが見えます。
いよいよ始球式の時間がやってくると、ヒデオ・ノモ!のアナウンスを受け、野茂が大歓声を受けてマウンドに向かいます。私も声を限りに叫びました。試合前の配慮でしょうか、マウンド付近はタープが張られていました。たとえ野茂であっても、マウンドは現役の先発ピッチャーだけが最初に踏むことを許される聖域なんですね。
そのタープの前に立った野茂は現役時代を思い出させる豪快なワインドアップから大きく体を後ろに捩じるトルネード投法で魅せてくれました。
オールドファンを自覚する私が大騒ぎしたことは言うまでもありませんが、事前に私に無理矢理ユーチューブの動画を見せられていた息子まで感激していました。私ほど野茂に思い入れがない周辺のアメリカ人ファンの眼には奇異に映ったかかもしれませんが、そんなことは気にしません。手を振って退場する野茂に親子2人でスタンディングオベーションを送りました。
この日は野茂のボブルヘッド人形が入場者に配られました。
私と一緒に行った息子も一つづつ手に入れ、今でも大事に机の上に飾ってあります。
メジャー全球場で最も有名なホットドッグ
最後になりますが、ドジャー・スタジアムに来たら見逃せないのが名物ドジャードッグです。
お値段は普通サイズで5ドル、大きいサイズ(約30センチ)だと6.50ドルぐらいだったと記憶しています。
メジャー全球場で最も有名なホットドッグ、という名前に惹かれてドジャー・スタジアムに来たときは毎回必ず買って食べています。それほどまでにやみつきになる味、と言う程のものでもないような気が個人的にはしますが、いくつもある売店の前は長蛇の列ですので、やはり人気のようです。
ドジャードッグレビュー
- 味:★★★☆☆(可もなく不可もなく)
- ボリューム:★★★★☆(レギュラーサイズでもかなり大きいですが、フットロングと呼ばれるサイズの約30センチ長のソーセー
ジはアメリカならでは)- 雰囲気:★★★★★(野球場と言えばホットドッグ。定番です!)
在アーバイン 角谷 剛